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この記事では、アメリカのアーカンソー州にあるアーカンソー大学の地域研究学部で学べること、そこからの進路までを紹介します。

地域研究学部は何を学ぶ学問か

地域研究学部とは、特定の地域について様々な視点から研究をし、その地域の特徴を理解しようとする学問です。国や地域としては北米、ヨーロッパ、アジア、アフリカなどがあります。政治、経済、歴史、地理、などが複雑に絡み合い、それぞれの関係性やそこから発生した諸問題について研究します。

今回例として取り上げる、アーカンソー大学の地域研究学部は大きく分けて六つのプログラムに分けられます。
アフリカン-アメリカン学、アジア学、性別学、国際関係学、ラテンアメリカ学、中東学です。
各プログラムに関して、詳しく見ていきましょう。

  • アフリカン-アメリカン学:アフリカ人の離散の歴史や、その子孫について詳しく学びます。
  • アジア学:アジア各国の言語や文化、歴史、政治などについて学びます。
  • 性別学:女性と男性での職業の違いや家族、性と政治などを学びます。
  • 国際関係学:複雑な社会情勢や国境を越えた文化の違いなどについて学べます。
  • ラテンアメリカ学:ラテンアメリカ人やカリブ系移民に関わる社会問題などについて詳しく学びます。
  • 中東学:現代の中東情勢やイスラム教の歴史、またそれらが世界にどのような影響をもたらしたのかについて研究します。

地域研究学部を卒業してどういった仕事をするのか

地域研究学部で世界の問題を深く探求した卒業生は、多岐にわたる分野で活躍しています。国際連合をはじめとする国際公務員を目指し大学院へ進学する道や、国家公務員として国の中枢で働く選択肢があります。

また、世界的な課題を扱うシンクタンクでの研究職、日本銀行や政策金融公庫などの政府系金融機関への就職事例も見られます。民間部門では、国際貢献を志して商社や都市銀行、あるいは国際的な仕事を求めて外資系企業や日本の大手企業に就職するケースも少なくありません。

国際関係学や地域研究学で培った、世界の政治・経済・歴史・文化を深く理解し国際的な問題に対応できる能力は、社会で働く上で強力な武器となります。将来的にアメリカでの就職を見据える場合は、経済学などSTEM分野の専攻を加えて専門性を高めることも有効です。

参照元:国際関係学・地域研究学|専攻解説 | NCN米国大学機構