医師になるための医学部
医師になりたい人は医学部に行くことが必須条件です。
国家試験に合格しなければ医師として働くことができず、この国家試験を受けるためには医学部で学ぶことが条件となっています。
医学部は他の大学と違い6年かけて学ぶことが必要です。
授業では座学で医師としての人間性を学ぶ教養課程と基礎から実習まで医師としてのスキルや知識を身につけるための専門課程とがあります。
教養課程は医学部の1年生から2年生までが受けるのが一般的です。
内容としては教養を深めたり医師としての視野を広げたりするための内容を取り組みます。
教養課程の中でも医学部らしい授業はあり、その一つが医学英語です。
これは、カルテを書いたり英語の論文を読んだり書いたり吸うためのスキルを学ぶものであり、一般的な大学と同じ英語の授業でも内容としては専門的になっています。
最近では医師としての専門性を身につけるために早い段階から基礎医学の授業を入れるとこも多いです。
今までは教養課程が終わってから専門課程に移行するのが一般的でしたが、最近では教養課程と並行しながら専門課程を少しずつ進めていくところも増えています。
専門課程では医学の基礎から研究室での研究や実習といったことに取り組んでいます。
授業の内容は国家試験にも通じますし働き始めてからも必要な知識なので授業を受けるだけでなく復習をすることも必要です。
医学部は医師になるだけではない
一般的には医学部を卒業すると医師として働います。
働く病院は種類や規模は様々で個人開業の小さな病院から大学病院とありますし、診療科も様々です。
こういった病院で働く医師は臨床医と言われています。
臨床医は一般的に臨床医として働き始めると一生臨床医として働くことが一般的です。
しかし、専門分野を途中で変えるということはあります。
臨床医以外にも医師の中には研究職として働く人もいますが、数としては決して多くはないです。
研究医は大学などの研究機関でいろいろな研究や実験を行いデータの取りまとめをしています。
研究医は医学の発展のためにたくさんの研究をしているのです。
他にも献血や健康診断の受診者に対して診察をする検診医、会社で働く産業医などもいます。
中には医師免許を持っているのに会社員やジャーナリストとして働く人もおり、活躍の場所はとても広いです。
番外編:歯科医師
医学部と混同されがちな歯学部。
医療に携わるという点では同じですが、学ぶ内容が違っていたり、将来的に目指す方向性が異なるので注意が必要です。
歯学部を卒業したあとは、歯科医師免許のための国家試験受験資格を得て、無事に合格した後に臨床研修を1年以上受けて医師として働くことが可能になります。
最初は大学病院での勤務医として働くことになりますが、いずれは自分の医院を持ち開業医として働く人が多いです。
開業医として活躍するためには、きちんと市場調査などをして開業地を決める必要があり、自費診療の導入や訪問診療など、保険診療だけにとらわれず様々なニーズに応えられるようにする必要があります。
また、歯科開業の現状について詳しく書かれたサイトもありますので、これから歯科医師を目指す方や開業を目指す方は一度読んでみるととても勉強になりますよ。
他にも、審美歯科専門や小児歯科専門など、特定の分野を専門にした診療方法なども、これからの歯科現場において需要が高まってくるでしょう。
医師、歯科医師共に人の命を預かること、人の健康を守ることに特化した仕事であり、責任も大きい仕事です。
しかし、そんな大変な仕事だからこそやりがいもありますし、本当の意味で人の役に立てる仕事といえるでしょう。